おばあちゃん泣く

明日、九州に旅立つということで、おばあちゃんを誘って家族でご飯を食べに行った。
和食。高価。すべてが美味い。


帰り、私が祖母を家まで送ることに。
ふたりでぶらぶら並んで歩く。
おばあちゃんこんなにちいさかったっけ? そんなことを思いながら。
従姉妹のこと、曾孫が生まれること、成人式の服を一緒に買いに行ったこと。
短い道中いろんなことを断片的に話す。
あとは「体だけ気ぃつけや」「アカンかったら帰ってきたらええ」
そればっかり繰り返す彼女。


おばあちゃんのアパートに着く。
おばあちゃんは突然伸び上がってがばっとワタシに飛びつく。
おでことおでこをあわせ、しわしわの手でワタシの頬をわしゃわしゃと撫でる。
おばあちゃんは泣いていた。


そういえば、おばあちゃんの涙を見たのは初めてだった。
男勝りなさばさばした人だから。
ワタシはスイッチが入ってしまって、涙がとまらなくなった。
おばあちゃんも体大切にしてね、長生きしてねっていっぱい言いたかったのに
何も言えず仕舞いになってしまった。


リーブルやローソンの前を泣きながらひとり歩いて、
家に着くなり家族に「ワタシが九州行ってる間におばあちゃん死んだらどうしよう」
と言って、また泣きべそかいてしまった。


がんばってきます。
アカンかったら迷わず帰ってくるよおばあちゃん。