燃やす

自分の人生は自分で決める―平尾ゆかりの就職アドバイスとキャリナビ修了生が決めた道部屋を整理してたらこの本が目にとまった。就活が本格化する前に読んだ本。これはすごくステキなことがたくさん書いてある。『キチンとなりたい自分を考えて、自分に正直に素直にシュウカツしよう!』みたいな。いや、そんなことは書いてないんやけど、イメージ的には表紙の新緑のような爽やかな感じなんね。でも就活を始めたばかりのワタシには、書いてあることが何とも言えず現実感が薄かった。いやいやそんなキレイごと言うても内定もらえんやろ、ズル賢く嘘つかな無理なんちゃうん!て思いつつ流し読みした。
就活を一応終了させた今ぱらぱら読んでみると、以前よりはるかに『素直に読めた』という実感を覚えた。ワタシには無理やりに自分を歪めて内定をもらったという部分も全部ではないにしろ確実にあると思う。おそらくそれは後々に露呈してくると思った。ちゃんと自分にはねかえる歪みだろうなと思った。確かに就職活動中は絶対的に学生の方が弱者。でもそれを隠れ蓑にして騙し騙しやってきたのも多かったな。
ワタシにはひとつひとつを燃やして灰にする作業が欠けていた。いろんなことを途中でほったらかして進んできた。ワタシは所々を虫に食われてるような状態に慣れすぎている。その『慣れ』が何よりも怖くなった。


今、出来ることは目の前の壁を崩して燃やして土に返すことだと思う。学生生活最後の年にちゃんと逃げない自分でいたい。